新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、育児期の社員の皆様を対象にしたセミナーは軒並み延期となっておりますが、管理職セミナーは「この時期だからこそ」というご担当者の強い思いから開催されています。
人数を制限した集合研修、またオンライン研修の形で行なっていますが、参加者の皆さんの意識も高く、いつも以上に緊張感を持って参加されています。
特にお伝えしているのは、部下の状況を「正確に」把握することの重要性です。
報道等では学校の休校に伴い小学生の子供を持つ保護者が取り上げられることが多いですが、保育所は閉所していなくても保育士不足から預かり制限がある場合もあったり、介護の分野でも人員不足や感染を心配する高齢者自身の希望で利用控えが起き、普段は介護をしていない独身の人たちも家族のサポートをしている場合もあります。
このように、特定の誰かだけではなく誰もが仕事と生活の両立が難しくなっているのが現状です。報道にとらわれず、目の前のチームメンバーの状況を正確に知ること、それを可能な範囲でチームと共有することが鍵となります。
また、在宅勤務の場合の留意点として、女性だけではなく、男性の部下にも家事や育児や介護に積極的に関わるように声かけをするようお願いしています。
こうした上司からの声かけが誰もが働きやすい職場も風土を醸成します。
オンラインや動画配信の場合、集合研修で行う管理職同士の意見交換は行えませんが、それでも今の状況を乗り越えるヒントを得ていただいているようです。