親子でサバティカル in Singapore & Malaysiaーそれぞれに合った教育の選択ー

今回のツアーでは、いくつかの学校を訪問した他、現地在住の日本人の皆さんにお話を伺いました。
特に、教育については選択肢の多さ、多様性の豊かさ、そして、子どもの才能を引き出す工夫に満ち溢れた環境に圧倒されました。

シンガポールで訪問した学校の一つは

Canadian International School(http://www.cis.edu.sg)

世界70カ国以上の子ども達が在籍するこの学校では、14カ国ぐらいの子どもが1つのクラスで学ぶという、なんともダイバーシティ豊かな環境。言語も英語はもちろん、自分の母語の他、中国語、フランス語を学ぶ子ども達もいて、バイリンガルはほぼ当たり前です。

まず、学校を入ると、真ん中が吹き抜けになっているメインビルディング。吹き抜けには在籍する子ども達のすべての国の国旗があり、それだけで、「世界」を感じることができます。

吹き抜けにはピアノがおいてあり、小学生の男の子がとても上手に弾いていました。ちょっとピアノを習っている三男も早速弾いてみると、スクールバスの運転手のお兄さんが褒めてくれました。

その後、現地在住でインターナショナルスクールに入学を希望する皆さんのサポートや日本からの短期留学ツアーの企画等幅広く活躍する海外教育プランナー/スクールコーディネーターの大畑華子さんと学校の担当者の方に構内を案内していただきながら色々とお話を伺いました。

校内は、レイアウトもデザインも、とにかく、そこにいるだけで、イマジネーションを掻き立てられ、何か生まれそうな、思いつきそうな、そんな感じがしました。それは、掲示されている子ども達の作品や自己紹介が豊かな個性に溢れた作品ばかりだからかもしれません。

クラスルームの外には共有スペースがあり、マーカーで即席の円グラフが書ける円形のテーブルや、子どもたちが自由にディスカッションするためのボード、探求したり、何かを生み出したりするためのツール、動画が撮影できるコーナーもあり、自由な発想の化学反応で、新しいことが生まれるようなスペースとなっていました。

図書館も世界中の言語で書かれた本が充実していて、何時間でもいたくなるような心地良い空間。ドラマやアートのクラスルームもカラフル。コンサートや発表会が開かれるホール、体育館も圧巻の大きさでした。

学校の担当者によると、子ども達がワクワクするような環境を用意しているので、大人が驚くような才能を子ども達がどんどん発揮するそう。先生たちはどうしたら子どもが本来持っている力を発揮できるようにちょっとサポートするだけだと話していました。

近隣国への海外研修もあり、主にボランティア活動を重視しているそうです。

一緒に見学した三男も、「日本の学校は座って、書いて、先生の話を聞いて、同じことを繰り返すだけ。でも、ここは違う。面白そう。」と羨ましそうでした。

在籍する子ども達は2歳-5歳(Kindergarten)、6歳-11歳(Primary School)、そして、12歳-18歳 (Secondary School)に分かれています。卒業生は世界中の大学に進学するそうです。

今回はシンガポールとマレーシアに在住するお母さん達にも色々とお話を伺いました。

パートナーやご自身の仕事の事情もありますが、今回私がお会いした方々は、子供の教育環境や多様性、教育、親自身の生き方、家族みんなの幸せ、社会の在り方、あれやこれやを総合的に考えて、「家族が豊かに生きる戦略」として主体的に海外に暮らしている方がほとんどでした。

例えば、言語だけでも、幼稚園までは英語だけど、小学校は中国語が主の学校、そして、中学校はまた英語のように言語も選べる。また、公立、私立、だけではなく、子どものペースに合わせたホームスクール、フリースクールもきちんと学校として選択肢の中に入っているとのこと。子どもに合わなければ学校を変えるということも自然なことで、自分や子どものライフスタイルや価値観に合った環境を選べるそうです。

震災後は安全面を考慮してシンガポールやマレーシアに移住した方も多いそうですが、親子留学が認められていることもあり、最近ではお子さんの教育が目的でお母さんとお子さんだけが移住し、お父さんは日本という家庭も多いそう。

この親子留学も親御さんの一方的な思いだけではなかなか上手くいかず、親がいかに子どもの気持ちを尊重しながらやる気を促すかがとても大切だと皆さんおっしゃっていました。

ただ、一方で、社会全体が子どもに優しく、子どもがのびのびできる環境があるので、子ども達も学校が楽しいそう。何人かのお子さんにもお会いしましたが、みんな「日本よりここがいい」と言っていました。

豊かな多様性と選択肢の多さ。このような環境で教育を受けた子ども達の将来は本当に楽しみである一方、その子達が将来日本で生活したいと思うのかどうか、不安になりました。