親子でサバティカル in Penang ー多様な文化が融合&調和するペナン

小学校5年生の三男との二人旅はシンガポールからマレーシアのペナンへ。

ペナンと聞くと日本では「リゾート地」なイメージですが、それだけではない奥深さを感じるところです。

地域によってはセレブなホテルやコンドミニアムが立ち並びリゾート感満載ですが、周囲の街並みは別の世界。そこにいる人々も全く違います。

地元に住む日本人の方数人にお会いしてお話を色々伺ったところ、ホテルで働く人々は9割はカンボジアやインドネシアなど、近隣諸国からの出稼ぎの労働者だそう。福建から来た中国人がとても多く、ビジネスを幅広くやっている他、インド系の人たちも力があるそう。震災後は日本から移住した人も多くいるそうですが、最近では親子留学で移住している日本人も多いとのことです。

さらには、滞在中のホテルにいる人たちも色々。プールで話しかけたおばあちゃんは南アフリカからきていて、孫はオーストラリアに住んでいて、話しかけてもアラビア語以外話せない人たちが多く滞在していてと、とにかく、色々。朝のホテルの食事もバラエティがありすぎて訳が分かりません。

さて、ペナンの中心部のジョージタウン。ここは、ユネスコ世界文化遺産に登録されているだけあり、見所が満載でした。

その中でも「ハーモニー通り」と言われるアルメニアン通りやチュリア通りには、仏教やヒンドゥ教の寺院、イスラム教のモスクが建ち、文化や宗教が混在。でも、バラバラな感じはなく、街として美しく調和していて、何とも不思議な感じがしました。

話を聞くと、ヒンドゥ寺院の作りもマレー系だったりインド系だったり、中国の寺院も先祖の出身によって違ったり、とにかく多様だそう。それぞれの文化を守ろうという気持ちが非常に強い一方で他の文化は尊重し、ちょっと融合もしていて、気がついたら新しい文化も生まれたりするそうでした。

お互いの祝日も一緒に祝う。そんなゆるさが良いと言っていました。
雑多なお店が立ち並んでいる通りを歩くと、突如、青山かどこかにでもありそうなこんなおしゃれなカフェがあったりして、なんとも不思議な感じです。

街のあちこちでストリートアートを発見。歩くだけで、本当に面白い街でした。

もう一つ、三男が興味津々だったのが、水上に暮らす人々。「林一族」「周一族」のように一族毎に集合して暮らしているそう。

これまで見た事もない暮らし方、でも、そこで暮らす人々はとても温かく、懐かしい感じさえします。

さて、今回も食を堪能。地元の方に連れて行っていただいた屋台街では、バナナの皮に包まれた「ナシレマック」がめちゃくちゃ美味しかったです。

見て、感じて、味わって、五感全部で多様性を感じられるペナンは親子で来るには最適なところだと思いました。